私たちは、母親の胎内からこの世界に現れ、私とこの世界を認識したときから、離れているという勘違いが始まっていく。
違いに左右され、好き嫌いに振り回され、二元の世界で物事を捉え、そのフィルターを通して世界をみる。
本当は、何一つ離れていることはなく、ただ単に離れてしまっていると勘違いしているだけのこと。
名前と形に振り回されているだけ。
全ては、近いとか遠いとか、と感じているだけで(感じているのは私の考え)、源は一つにつながり変わらず存在している。
滝が同じ源の水から現れ、様々な形をとるように、個人の背後には共通した意識がある。
陰陽、南北、右左、自然や宇宙に存在している二極に気づき、そしてそれらを理解し、バランスを保ちながら、そこにとどまることなく、最終的には、それらを越えていく。
私たちの中にある内なる二元、二極の世界観を手放したとき、真の意味での深い安らぎと幸せが現れる。
母と父から生まれたことは、対極する力を統合し、それらを越えていくことにある。
二元を越えて、その先に向かうことが、今も今までもこれからも、真の意味で豊かで、安らぎに満ちたライフスタイルに必要なことだと深く感じる。
Om Tat Sat